アスファルトシングルで後悔する前に知っておきたい!屋根の寿命とメンテナンス時期
2024.11.08 (Fri) 更新
築年数が経つ戸建て住宅に住むあなたは、そろそろ屋根のメンテナンスについて考え始めていませんか。
特に、アスファルトシングル屋根の場合、他の屋根材に比べて寿命が短く、適切な時期にメンテナンスを行わないと、雨漏りなどのトラブルに繋がる可能性があります。
この記事では、アスファルトシングル屋根のメンテナンス注意点や時期について解説していきます。
後悔しないためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
□アスファルトシングル屋根で後悔する前に!塗装によるメンテナンスの注意点
アスファルトシングル屋根は、軽量で施工がしやすいことから、多くの住宅で採用されています。
しかし、他の屋根材と比べて耐用年数が短く、経年劣化が避けられません。
そのため、適切な時期にメンテナンスを行うことが重要です。
適切な時期に適切なメンテナンスを行うことで、屋根の寿命を延ばし、雨漏りなどのトラブルを防ぐことができます。
1: アスファルトシングルの劣化と塗装の矛盾
アスファルトシングルは、経年劣化によって色あせやひび割れ、浮きなどが発生します。
これらの劣化は、屋根の防水性を低下させ、雨漏りの原因となる可能性があります。
塗装は、これらの劣化を隠す効果はありますが、根本的な解決にはなりません。
むしろ、塗装によってアスファルトシングルとアスファルトシングルの重ね合わせ部分の隙間が塞がれてしまい、雨水が内部に溜まりやすくなる可能性があります。
2: 塗装による寿命短縮の可能性
アスファルトシングルは、重ね合わせ部分に隙間を作ることで、雨水を排水する仕組みになっています。
塗装によってこの隙間が塞がれると、雨水が排水されずに内部に溜まり、腐食やカビが発生しやすくなります。
また、塗装はアスファルトシングル本来の通気性を阻害し、結露が発生しやすくなるという問題も抱えています。
結露は、腐食やカビの原因となり、屋根の寿命を短縮する可能性があります。
3: 塗装の費用対効果
アスファルトシングルは、他の屋根材に比べて価格が安く、初期費用を抑えられます。
しかし、耐用年数が短いため、頻繁なメンテナンスが必要となります。
塗装は、一時的に見た目を改善しますが、長期的には費用対効果が低いといえます。
□アスファルトシングル屋根のメンテナンス時期と費用
アスファルトシングル屋根のメンテナンスは、5年ごと、15年ごと、25年ごとに行う必要があります。
1: 5年ごとの点検
5年ごとの点検では、剥がれや浮きがないかを確認し、必要に応じて接着剤で補強します。
5年ごとに行う点検と軽度の補修にかかる費用の目安は、1~3万円ほどです。
2: 15年ごとの棟部分交換
5年に一度の点検で問題がなかった場合も、15年を目安に棟(屋根のてっぺんにある金属の部分)を交換しましょう。
棟部分は強い風によって特に飛ばされやすいので、耐用年数を迎える前に交換するのがおすすめです。
棟部分の交換にかかる費用は、15~30万円ほどが目安です。
3: 25年ごとの葺き替えかカバー工法
15年目の交換後も、20年目には業者に定期点検をしてもらいましょう。
そして、25年を目安に大がかりな屋根工事を行います。
最近のアスファルトシングルの耐用年数は通常のもので20~25年、高耐久品なら25~30年持つので、25年を目安に葺き替え、もしくはカバー工法によって屋根材を新しくしましょう。
古い屋根材を剥がして、新しいものに交換する葺き替え工事の費用相場は、180万円ほどです。
選ぶ屋根材や屋根部分の面積によっても、費用は変わってきます。
また、古い屋根材を残したまま、新しい屋根材を上から被せるカバー工法の費用相場は、130万円ほどです。
古い屋根材を撤去する費用がかからないぶん、葺き替え工事よりも費用は安く済みますが、そのぶん屋根材が重くなることも覚えておきましょう。
□まとめ
アスファルトシングル屋根は、他の屋根材に比べて寿命が短く、適切な時期にメンテナンスを行うことが重要です。
5年ごと、15年ごと、25年ごとの適切なメンテナンスを行うことで、屋根の寿命を延ばし、雨漏りなどのトラブルを防ぐことができます。
それぞれのメンテナンス時期と費用を参考に、適切なメンテナンス計画を立て、後悔のない屋根の管理を心がけましょう。