台風で屋根が飛ぶ?飛ばされないための対策と費用相場を解説
2024.11.30 (Sat) 更新
台風シーズンが近づくと、屋根が飛んでしまうのではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。
実際に屋根が飛んでしまうと、大きな被害に繋がり、多額の費用がかかってしまうことも。
この記事では、台風で屋根が飛んでしまう原因や、飛んでしまわないための対策、費用相場を具体的に解説することで、安心して台風シーズンを迎えられるようにします。
屋根が飛ぶ原因と対策
屋根が飛ぶ原因
台風で屋根が飛んでしまう原因は、大きく分けて2つあります。
1:経年劣化
屋根材は、長年風雨にさらされることで、劣化していきます。
例えば、スレート屋根は、紫外線や雨水の影響で、ひび割れや色あせが起こりやすくなります。
瓦屋根では、瓦が割れたり、ズレたり、漆喰が剥がれたりすることがあります。
これらの劣化は、見た目に影響するだけでなく、屋根の強度を低下させ、台風による被害のリスクを高めます。
2:メンテナンス不足
屋根のメンテナンスは、経年劣化を防ぎ、台風などの災害に備える上で非常に重要です。
しかし、屋根は高所にあるため、普段は目にする機会が少なく、メンテナンスを怠りがちな方も多いのではないでしょうか。
定期的なメンテナンスを行わないことで、小さな傷や劣化が放置され、それが大きな被害に繋がる可能性があります。
台風の対策
1:棟板金の固定
棟板金は、屋根の頂上部分に取り付けられた金属板で、屋根材を固定する重要な役割を果たしています。
経年劣化や強風によって、棟板金の釘が抜けてしまうことがあります。
台風が来る前に、棟板金の釘がしっかり固定されているか確認し、必要であれば打ち直してもらいましょう。
2:破損個所の修繕
屋根材に割れやズレ、ひび割れなどの破損が見られる場合は、台風前に修繕が必要です。
放置しておくと、台風によって破損が拡大し、雨漏りや屋根が飛んでしまう原因になる可能性があります。
3:窓の保護
窓ガラスが割れると、風が室内に入り込み、屋根を吹き上げて飛ばしてしまいます。
台風が来る前に、窓ガラスを保護しましょう。
窓ガラスに養生テープを貼り、その上から段ボールなどで覆うと、ガラスの破損・飛散を防げます。
屋根のメンテナンスと費用相場
屋根のメンテナンスは、台風対策だけでなく、雨漏りや劣化を防ぐためにも重要です。
屋根材の種類によって、適切なメンテナンス方法や費用相場が異なります。
1:スレート屋根
スレート屋根のメンテナンスには、塗装、重ね葺き、葺き替えなどがあります。
・塗装
スレート屋根の塗装は、約10年ごとに行うのが一般的です。
費用相場は、約10万円~20万円程度です。
・重ね葺き
既存のスレート屋根の上に、新しいスレートを重ねて葺く方法です。
費用相場は、約20万円~30万円程度です。
・葺き替え
既存のスレート屋根を撤去し、新しいスレートで葺き替える方法です。
費用相場は、約40万円~60万円程度です。
2:瓦屋根
瓦屋根のメンテナンスには、瓦の補修、漆喰の補修、棟板金の交換などがあります。
・瓦の補修
瓦が割れたり、ズレたりしている場合は、補修が必要です。
費用相場は、1枚あたり1,000円~3,000円程度です。
・漆喰の補修
漆喰は、瓦を固定したり、雨水の侵入を防ぐ役割をしています。
漆喰が剥がれている場合は、補修が必要です。
費用相場は、1平方メートルあたり3,000円~5,000円程度です。
・棟板金の交換
棟板金は、経年劣化によって腐食したり、剥がれたりすることがあります。
棟板金が劣化している場合は、交換が必要です。
費用相場は、1平方メートルあたり10,000円~20,000円程度です。
3:銅板屋根
銅板屋根は、耐久性に優れ、メンテナンス費用が比較的安いのが特徴です。
しかし、経年劣化によって、表面に緑青が発生したり、腐食したりすることがあります。
・塗装
銅板屋根の塗装は、約10年ごとに行うのが一般的です。
費用相場は、約15万円~25万円程度です。
・葺き替え
銅板屋根の葺き替えは、費用がかかります。
費用相場は、約50万円~80万円程度です。
まとめ
台風で屋根が飛んでしまう原因は、経年劣化とメンテナンス不足です。
台風前にできる対策としては、棟板金の固定、破損個所の修繕、窓の保護などが挙げられます。
屋根のメンテナンスは、台風対策だけでなく、雨漏りや劣化を防ぐためにも重要です。
定期的なメンテナンスを行うことで、安心して台風シーズンを迎えられるようにしましょう。