瓦屋根の雨漏り原因と応急処置とは?必要な対策を解説
2024.12.08 (Sun) 更新
瓦屋根は、その耐久性から長く住み続けられる家の象徴ともいえる存在です。
しかし、年月が経つにつれて、瓦そのものや周辺部材の劣化によって雨漏りが発生してしまうことも。
せっかくの瓦屋根を長く美しく保つためには、雨漏りの原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
この記事では、瓦屋根の雨漏り原因と応急処置について解説します。
住まいのメンテナンスに力を入れている方、DIYやセルフリフォームに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
瓦屋根の雨漏り原因
瓦屋根の雨漏りは、様々な原因が考えられます。
ここでは、代表的な原因とその対策について詳しく解説していきます。
1:瓦のズレ・割れ・浮き
瓦は、台風や地震などの強い風や揺れ、飛来物などの影響で、ズレたり、割れたり、浮いたりすることがあります。
これらの不具合により、雨水が侵入し、雨漏りを引き起こします。
瓦のズレ・割れ・浮きは、早急に修理が必要です。
2:棟瓦の歪み・漆喰の剥がれ
棟瓦と屋根面の間には、構造上、隙間が空いています。
この隙間を埋めるために、漆喰が使われています。
しかし、紫外線や雨風などの影響により、漆喰が劣化して剥がれてしまうと、雨水の侵入経路となります。
また、漆喰が剥がれることで、棟瓦を固定している土が流れ出し、棟瓦が歪んでしまうこともあります。
漆喰の劣化は、定期的な点検と補修が必要です。
自分で補修する場合は、専門知識が必要になりますので、不安な場合は当社のような専門業者に相談しましょう。
3:谷板金の劣化
瓦屋根の谷は、雨水が集中しやすい箇所です。
谷には、雨水を軒先へと排水するための板金が取り付けられています。
しかし、紫外線などの影響で、板金の塗装が劣化し、錆が発生することがあります。
錆が板金を貫通してしまうと、雨が降るたびに谷から屋内に雨水が侵入し、雨漏りにつながります。
谷板金の劣化は、定期的な点検と塗装が必要です。
自分で塗装する場合は、耐候性のある塗料を使用しましょう。
4:雨樋の劣化
雨樋は、屋根に降った雨を地上や下水に排出する重要な役割を担っています。
しかし、葉っぱやホコリ、ゴミなどが詰まったり、経年劣化により破損したりすることで、排水機能が低下し、雨水が溢れて雨漏りを引き起こすことがあります。
雨樋の詰まりや破損は、定期的な清掃と修理が必要です。
自分で清掃する場合は、安全に注意し、高所作業には十分注意しましょう。
5:防水シートの劣化
瓦の下には、防水シートが敷かれています。
防水シートは、雨水が瓦の下に侵入するのを防ぐ重要な役割を担っています。
しかし、経年劣化や施工不良などにより、防水シートが破損したり、劣化したりすると、雨水が侵入し、雨漏りを引き起こすことがあります。
防水シートの劣化は、定期的な点検が必要です。
6:葺き土の流出
瓦を固定するために、葺き土が使われています。
葺き土は、経年劣化や雨風などの影響で流出してしまうことがあります。
葺き土が流出すると、瓦が不安定になり、ズレたり、割れたりしやすくなります。
また、葺き土が流出すると、防水シートが露出して雨水が侵入しやすくなります。
葺き土の流出は、定期的な補修が必要です。
瓦屋根の雨漏り!応急処置の方法をご紹介
瓦屋根から雨漏りが発生した場合、慌てず適切な応急処置を行い、被害を最小限に抑えることが大切です。
1:雨漏りしている場所の特定
室内で雨漏りを見つけたら、まずはどの場所から雨漏りしているかを特定しましょう。
雨漏りの原因を突き止めることで、適切な応急処置を行えます。
雨漏りしている箇所が特定できない場合は、当社のような専門業者に相談しましょう。
2:床や天井の保護
雨漏りしている場所の床や天井が濡れないように、保護しましょう。
バケツや洗面器などを置いて、雨水をキャッチします。
また、床や天井に新聞紙やビニールシートなどを敷いて、水濡れを防ぎます。
3:屋根裏へのアクセス
屋根裏にアクセスできる場合は、屋根裏から雨漏りを止められます。
屋根裏から雨漏り箇所を特定し、バケツやビニールシートなどを使い、雨水をキャッチします。
まとめ
瓦屋根の雨漏りは、様々な原因が考えられます。
雨漏りを防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
雨漏りが発生した場合は、慌てず適切な応急処置を行い、被害を最小限に抑えましょう。
当社のような専門業者に相談することで、安全で安心な住まいを守れます。