雪が積もる地域ではどんな屋根がいい？

雪が積もる地域では、耐雪性や耐久性に優れた屋根材を選ぶことが重要です。

雪⛄と相性のいい屋根材４選

①金属屋根（ガルバリウム鋼板・トタンなど）

メリット・・表面が滑らかで雪が自然に滑り落ちやすいです。なので、雪が屋根に積もりにくく、負担がかかりません。軽量で耐震性が高いため、屋根に雪の重みがプラスされても、耐えてくれます。耐久性・耐候性も高く、ガルバリウム鋼板は錆びにくいので適しています。

デメリット・・雪が一気に落ちるため落雪対策が必要です。雨音や雪の落ちる音が響きやすいのでびっくりすることもあるかもしれません。

※対策　落雪防止のために「雪止め金具」を設置すると安心です。

② スレート屋根（化粧スレート）

メリット・・・比較的軽量でコストが安い傾向にあります。デザイン性が高く人気です。

デメリット・・・表面がザラザラしていて雪が溜まりやすいので、積雪があれば雪を下ろす作業が必要になります。重い雪が積もると屋根に負担がかかるので注意が必要です。

※対策　積雪の多い地域では、適切な勾配をつけることが大事！

③瓦屋根（和瓦・洋瓦）

メリット・・・断熱性・耐久性が高く、雪の落ちるスピードを抑えやすいです。

デメリット・・・重量があるため耐震性の確保をしておきましょう。瓦の隙間に雪が詰まり、凍害で破損することもあります。

※対策　寒冷地向けの「防寒瓦」を選ぶと安心です。

④シングル屋根（アスファルトシングル）

メリット・・・軽量で耐震性が高く、防音性があり雪の落ちる音がしにくいです。

デメリット・・・表面がザラザラしていて雪が落ちにくいので、積雪が多くなると点検する必要があります。強風に弱い場合があるので、台風時はしっかり対策をしておいたほうがいいです。

※対策　しっかり固定する施工が必要です。

雪国に最適な屋根材は？

総合的に見ると、「ガルバリウム鋼板」が最もおすすめ！
雪が滑り落ちやすく、軽量で耐久性があるため、耐雪・耐震性の両方を兼ね備えています。ただし、落雪対策（雪止め金具・落雪防止ネット）を忘れずに行っておきましょう。

地域の気候や住宅の構造によって最適な屋根材は異なるため、専門業者と相談しながら選ぶのがベストです。

雪が積もる地域では、耐候性・耐水性・防カビ性・断熱性を考慮した塗料を選ぶことが重要です。

寒暖差や雪解け水によるダメージを防ぐため、積雪の激しい地域では、耐候性・耐水性・防カビ性・断熱性のような性能のある塗料を選ぶことで、屋根を効率的に守ってくれます。

雪が積もる地域におすすめの塗料 ４選

①フッ素塗料（耐久性重視）

メリット・・・耐久年数が長く、15～20年ほど持ちます。雪や雨の影響を受けにくい撥水性があるのが特徴です。紫外線や寒暖差にも強く、劣化しにくいので、長持ちします。

デメリット・・・他の塗料よりコストが高いです。

※おすすめ用途：屋根・外壁のどちらにも使用可能。特にガルバリウム鋼板の屋根と相性◎

②シリコン塗料（コスパ重視）

メリット・・・耐久年数が10～15年で比較的長持ちします。撥水性があり、雪解け水の影響を受けにくいのがメリットです。価格が比較的手頃で手に入りやすいです。

デメリット・・・フッ素塗料ほどの耐久性はないようです。

※おすすめ用途：外壁や屋根に幅広く使用可能。予算を抑えつつ耐久性を確保したい場合に最適。

③断熱塗料（寒さ・結露対策）

メリット・・・屋根や外壁に塗ることで、室内の温度を保ちやすくしてくれます。結露を防ぎ、凍害（フリーズクラッキング） を軽減します。省エネ効果があり、暖房費を節約することが可能です。

デメリット・・・他の塗料に比べるとやや高価になります。

※おすすめ用途：寒冷地の住宅や倉庫、工場などにおすすめ。

代表例★「ガイナ」「アドグリーンコート」など

④弾性塗料（ヒビ割れ防止）

メリット・・・柔軟性があり、寒暖差によるひび割れを防でくれる効果があります。防水性能が高く、雪解け水の侵入を防ぐことも可能です。コンクリート外壁やモルタル壁に最適！

デメリット・・・紫外線に弱いため屋根材には不向きな傾向にあります。

※おすすめ用途：外壁のひび割れ対策を重視したい場合に最適。