アスベストとノンアスベストについて‼

こんにちは。最近暖かくなってきましたね。
春の訪れを感じます。

今日は、アスベストについてお話しします。アスベスト（石綿）は、自然に存在する鉱物で、非常に細かい繊維を持つ特性を持っています。この繊維は非常に強靭で、耐熱性、耐火性、耐薬品性、電気絶縁性に優れているため、過去には建材や自動車の部品、断熱材、フリクション材などに広く使用されていました。

アスベストの種類：

アスベストにはいくつかの種類があり、主に以下の3つが使われていました。

1. クリソタイル（白石綿）：最も一般的に使われていたアスベストの種類で、柔軟性があり加工しやすい特性を持っています。
2. アモサイト（茶石綿）：強度が高く、断熱材や防火材に使用されることが多かったです。
3. クロシドライト（青石綿）：非常に強い耐熱性を持ち、産業用に使用されていましたが、最も危険性が高いとされています。

アスベストの危険性：

アスベストの繊維は非常に微細で軽いため、空気中に漂い、吸い込むことが容易です。これを吸い込むことで健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。主な健康リスクは以下の通りです。

1. 肺がん：アスベスト繊維が肺に入り込むことで、肺がんを引き起こす可能性があります。
2. 中皮腫（ちゅうひしゅ）：アスベストの最も危険な影響の一つで、胸膜や腹膜などの内臓を覆う膜にがんが発生します。
3. アスベスト症：長期間アスベストを吸い続けることで、肺に線維が蓄積され、呼吸困難や肺の機能障害を引き起こすことがあります。
4. 石綿肺：アスベストの繊維が肺に蓄積されることで、慢性的な呼吸器疾患を引き起こすことがあります。

アスベストの使用規制：

アスベストの危険性が認識されるようになると、多くの国でアスベストの使用が規制され、禁止されました。日本では2006年にアスベストの製造・使用が全面的に禁止され、既存のアスベスト含有製品の除去が進められました。